2025年6月24日
便潜血検査で陽性反応が出た場合について
大腸がん検診で便潜血反応が陽性になったら、必ず速やかに大腸内視鏡検査を受けることを推奨しております。
便潜血反応で陽性になる病変は、がんもしくはそれに近い進行したポリープが多く、痔と勘違いして自己判断で放置してしまうことは大変危険です。
これらの病気の中でも特に注意するべきは大腸がんです。大腸がんの罹患率・死亡率は40歳代から上昇することが知られており、日本では大腸がん検診の開始年齢は40歳からと定められています。日本の大腸がんは40歳から増え始め、そして、全大腸がんの約30%がこの検査をきっかけに発見されています。
便潜血検査による大腸がんの検出精度を高めるには、1回だけでなく2回法を用いることが推奨されています。
ただし便潜血陽性の結果が出ても、必ずしも大腸がんとは限りません。
大腸ポリープ、炎症性腸疾患、痔や裂肛など原因である場合もあります。
ただし大腸カメラを実施して、偶発的に大腸がんや大腸ポリープが発見される場合もあるため、早めに大腸カメラの適応を医師としっかり相談することが大切です。
便潜血陽性の結果が出た場合は早めに医療機関を受診して、精密検査(大腸カメラなど)を受けるようにしましょう。
当院では鎮静薬を使用した苦痛の少ない大腸カメラ検査を実施しております。
医師・看護師・事務スタッフが連携してフォローいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。